頑張らなかった学生時代

今でこそ、フォワード(現:バイウィル)という小規模のベンチャー企業で前のめりに仕事に取り組んでいますが、私は入社までの人生、ずっと怠惰に過ごしてきました。何も頑張らず、手の届く範囲でできることばかり選ぶ。挫折を味わいたくなくて、何も本気で頑張ってきませんでした。

高校生までもそうでしたし、大学も、当時の学力で無理なく合格できる範囲で決めました。大学に入学してもその性格は変わらず、学校に面白みを感じられなかったためほとんど行きませんでした。ずっと寝ているかゲームをするかの生活でしたね。

ただ、そんな学生時代に唯一やりがいを感じて取り組んでいたのが、塾講師のアルバイトでした。塾講師のアルバイトは、教える対象が「受験生」「受験生以外」の大きく二つに分かれます。私はそのなかでも、受験生以外の小中学生に勉強を教えるのが好きでした。
なぜだろうと考えてみると、受験生では「受験対策」という目的が多くを占めますが、それ以外の学生には「勉強の面白さを知ること」「勉強を好きになること」というような、もっと本質的ななにかを伝えることができる気がしていたからだと思います。詰め込む勉強だけではなく、ずっと相手のなかに生き続けるものを教えられる。そこにはセンスが問われる気がして、まさに自分だけの介在価値の発揮しどころだなと感じていました。

後悔が人生の転機に

アルバイトにはやりがいを見出しているとはいえ、それ以外は頑張らなかった私が変われたのは、就職活動での気付きが一つのきっかけとなりました。

たまたま就職活動の少し前に、「終わりとは本当に来るものなのだ」と初めて身をもって感じた出来事が起こりました。それによって、人生は一度きりで、取り返しがつかないことはあるのだと痛いほど理解したのです。さらに、それを理解してから就職活動をしていると、自己分析や面接を通して「あのときこうしておけばよかった」と後悔することがたくさんあることに気付きました。なんて格好悪いんだと、今までの人生に対してショックを受けたことを今も覚えています。

それが転機となり、就職活動に対しても、人生そのものに対しても、「絶対に食らいついていく」「もう後悔したくないから絶対に諦めない」という向き合い方に変わったように思います。
実は、フォワード(現:バイウィル)の選考は一度、最終面接で不合格になっています。ですが、ブランドコンサルタントになりたいと思っていた私はどうしても諦められませんでした。食い下がった結果、ひとまずインターン生として受け入れてもらい、改めて見極めてもらう機会を得ることができました。

ブランドコンサルタントになりたいという想いは、フォワード(現:バイウィル)に出会う前から抱いていました。社内でも珍しいと言われますが、「ブランドコンサルティング 新卒採用」と調べ、出会った会社がフォワード(現:バイウィル)だったのです。
元々コンサルタントになりたいという想いがあり、お客様や社会に対して誠実で、長期的に信頼される企業を支援したい、さらに増やしていきたいと考えていました。
そのなかで、戦略だけを立てるコンサルタントよりももっと長い時間軸でお客様に寄り添えるコンサルティングの在り方はないか、自分とお客様の間にもより深く長い信頼関係を築けるものは…と考えていたときに、ブランディングにまつわる書籍に出会いました。「自分がやりたいのはこれだ!」と衝撃を受けた私は、ブランドコンサルタントを志すようになったのです。

絶対にやりたいと思っていた仕事だったからこそ、インターンの機会をもらえたことは本当に嬉しく、今度こそ諦めないと誓いました。


視座が上がったインターン

そのインターンが当時は本当に過酷で…(笑)メンターだった先輩に「あの頃はごめんね」と今でも言われるくらい、毎日厳しく指導していただきました。それも当然で、インターンで入った当初はすべて感覚でアウトプットしていたので、先輩に「なんでこうなったの?」と聞かれたことに、何も答えられなかったのです。
ですが、先輩がずっと向き合ってくださったおかげで、徐々に自分の思考を持ち、それを言語化して説明できるようになりました。学生の自分に対してもコンサルタントとして指導してくださった先輩には、今もとても感謝しています。

そのようなインターンでの成長を経て代表の伊佐にも認めてもらい、晴れて入社が決定しました。本当に嬉しかったです。

アソシエイト 角尚樹


初めて感じた充実感

入社して4ヶ月ほど経ったころ、上司からお客様へのプレゼンを任されました。ある商品のブランド調査で、直近1年間の課題の認識と、それを踏まえた今後の方針をご提案するものでした。

正直、任された瞬間は、できるわけがないと思ってしまいました。ですが、信頼する上司が任せてくれたということは、できると信じてくれているということです。その想いに応えたい、何よりもお客様に対して価値を出さなければ、という強い想いで、寝る間も惜しんで考え抜きました。
その結果、お客様にも上司にも納得してもらえるプレゼンができました。同席していた代表の伊佐にも褒めてもらえて、素直に嬉しかったです。

初めて自分でも「努力した」と言い切れる努力をして、お客様に対して価値を発揮できたこと。そして、そのことで喜びを感じられたこと。誇張でもなく、人生で一番充実していた期間でした。この経験から、塾講師のアルバイトでやりがいを感じていたように、「自分だけの介在価値を発揮したい」というのは今も昔も変わらない私の軸なのだと、改めて感じました。

走り続けた先に

フォワード(現:バイウィル)には、若手でも任せてもらえる環境があります。常に自分の実力以上の仕事に向き合い、背伸びをし続けている感覚です。1年目の私でもすでに自分の介在価値を強く感じられる機会を多く持てているのは、フォワード(現:バイウィル)を選んだからこそだと思っています。

入社してもうすぐ1年。反省することはあっても、就職活動のときに感じたような「後悔」は一つもありません。

このまま走り続けて、強くなりたい。そして、お客様だけでなく、上司や先輩、これから入ってくる後輩に対しても、自分だけの介在価値を発揮していきたいです。