講演内容
昨今、大手企業が自社のサプライチェーン全体における温室効果ガス排出量を削減するため、調達先や取引先を巻き込んだ活動を進める動きが加速しています。このような活動の先駆けとしては、2030年までに自社製品の生産を通じて排出する温暖化ガスを実質ゼロにする目標を掲げ、調達先に納入する製品の生産に使う電力を全て再生エネルギーにするように要請を行い、環境関連のeラーニングを用意して無料で外部に提供するなどの米アップル社の取り組みが有名ですが、国内大手企業にも同様の動きが起こり始めています。
▼国内大手企業の調達先・取引先を巻き込んだ脱炭素の取り組み
- ソニーグループ
- 主要なサプライヤー(調達先)に対し、2030年までに購入する電力を全て再生可能エネルギーに切り替えるように要請する方針を打ち出し、再生可能エネルギー調達のノウハウ共有のほか、取引先への意識付け、排出量の計算方法などの知識を提供予定
- 22年度から調達先工場の脱炭素化を検証する「パートナーエコチャレンジプログラム」を開始。環境活動や工場のエネルギー管理に詳しいソニーグループ社員がチームを組み調達先を訪問。省エネ活動を診断し、改善点も指摘してソニーGのノウハウを伝達
- 大和ハウス工業
- 19年度から住宅建材などの主要サプライヤーにSBTレベルの目標策定を呼びかけ
- 年3〜4回のワークショップを通じて目標策定や脱炭素の推進に向けたノウハウを共有するほか、個別相談も実施
- マツダ
- 広島県など地元の部品会社約70社と協力し、2050年のカーボンニュートラルに向けた各社の工程表を策定中
- 部品会社に対しては、50年のカーボンニュートラルを見据えて協力を要請。広島県内など地元の1次取引先、約70社に対してCO2削減の工程表作りを求めている。マツダ自身は7割削減だが、部品会社には30年度に50%削減を目安として策定を支援
このように、大手企業側から調達先・取引先を巻き込んだ動きは加速していますが、当然、その動きがスムーズに行くことばかりとは限りません。
いざサプライヤーへの働きかけを始めようと思っても、下記のようなお悩みに直面することも多いのではないでしょうか?
- そもそも脱炭素に関する基礎知識や経験がないサプライヤーに対して、何から始めたらよいのかわからない・・・
- 動機付けの方法、自社の方針の周知をどのように行ったらよいか、センシティブで難しい・・・
- サプライヤー企業にコスト負担(金銭的・時間的)がかかってしまうことを、どのレベルで依頼してよいものか・・・
- 説明会やツールの配布、対話などをもっと進めたいが、社内のリソース不足で進まない・・・
- サプライヤーも取り組みを始めてくれているが、進捗管理やPDCAを行う事務局のような存在が足りていない・・・
皆様のご参加を心よりお待ちしています。
セミナーコンテンツ(予定)
- 背景~脱炭素の取り組みは「選ばれなくなるリスク」かつ「選ばれるチャンス」
- 脱炭素の取り組みを進める基本的なステップ
- サプライヤー側の取り組み事例
- サプライヤーエンゲージメントを高める施策例
- 質疑応答
こんな方におすすめ
- SCOPE3削減に向けて、サプライヤー企業に対して脱炭素の依頼・要請が必要になっている企業様
- 大手企業のサプライヤー(調達先・取引先)として、脱炭素に向けた取り組みが求められている企業様
視聴方法
- 本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を活用して実施致します
- 開催前日及び、
当日1時間前を目処に視聴用URLをお送り致します - 開始時間になりましたら、上記URLをクリックしてご参加ください