概要

新卒入社後5年目までに「強い個」を育てるという方針の下、5年目までの育成体系・年次研修を整備している横河ソリューションサービス様。
その中で入社2年目のフォローアップ研修としてフォワード(現:バイウィル)の「環境適応研修」を導入(2018年~2019年の2年連続)。配属後約1年が経つタイミングで、理想と現実のギャップを感じたり、モチベーションの低下が起こりそうなシーンで自分自身をどうコントロールするかのスキルを学んで頂いた。研修終了後は、弊社研修の特徴である「フォローメール」によって研修内容のリマインドや成功事例の共有などを支援させて頂いた。
2018年度の社員全体離職率は1.08

ご提供サービス

入社2年目フォローアップ研修(環境適応研修)

理想と現実のギャップを乗り越え、夢や目標に向かっていける“強い個”に成長してほしい

─────2年目フォローアップ研修を実施している元々の背景や、その中で今回弊社の研修を導入頂いたきっかけをお聞かせください。

齊藤様:まず全体的な弊社の人財育成の考え方として、「社員全員が職種に関わらずお客様の課題解決をできる、ソリューションを提案していけるような人財になろう」ということがあります。その中で、知識やスキルといったことも勿論ですが、より個人の内面的な部分にフォーカスを当てることが重要だと考えていまして、新卒で入社して5年目までに「強い個」という土台をつくるフォローアップという意味で、年次研修を設けています。今回研修をお願いした2年目フォローアップは、新人研修を終え職場に配属されて、約1年が経とうとしているタイミングです。入社時に思い描いていた理想と、実際に職場で働いてみて感じる現実にギャップを感じ始める時期でもあります。

年次・選抜教育体系(横河ソリューションサービス株式会社様採用サイトより)

▲年次・選抜教育体系(横河ソリューションサービス株式会社様採用サイトより)

田代様:弊社の新卒採用では「新たな“あたりまえ”を生みだせ」というメッセージを打ち出していて、それに共感して夢や希望を持って入ってきている社員が多いのですが、当然入社してすぐに1人で出来ることは多くはないという現実もあります。上手くいかない現実や悩みとどう向き合うかなど、物事の捉え方に関するトレーニングも重ねながら、夢や目標に向かっていける「強い個」に成長していってほしい。そのような想いもあって“自分をどうコントロールするか”を学べるフォワード(現:バイウィル)さんの「環境適応研修」をお願いすることにしました。以前フォワード(現:バイウィル)さんのセミナーでお話されていた内容が、弊社の個人・組織の成長に対する考え方に近かったのもあり導入を決めました。

────具体的には、どのような悩みが多かったのでしょうか。

新井様:配属されて1年経ち、皆が自分に合った仕事を見出せているか、上手く環境に順応できているかというと必ずしもそうではありません。よく挙がってくるものとしては、「先輩や上司が忙しすぎて何も教えてくれない」「色々な経験をしたいと思い入社したのに、先輩に言われたことしかやれない」「上手く人間関係が築けない」など。上司や環境のような、自分自身では直接コントロールできないことに悩んでいることが多いのかもしれません。

一方的に話を聞くのではなく、頭と身体を使い、参加者自らの体感を通じて学びを得られる研修

─────研修内容や実施時のことについて、特に印象に残っていることなどはありますでしょうか。

齊藤様:研修内容としては、セルフコントロールの思考法が受講者の印象に残ったようでした。先程新井がお話したような「上司や環境など、自分が直接コントロールできないもの」に対する向き合い方へのヒントが得られたようです。研修後のアンケートを見ていても、「自身でコントロールできることに集中することで気持ちを切り替えられそう」といった内容のコメントが多く見られました。

また、実施時の雰囲気を見ていて、受講生が積極的で楽しそうにしているなと感じました。特にインプロビゼーション(即興劇のワーク)は印象的でした。今まであのような形の研修は見たことがなかったのですが、普通のグループワークとも異なり、頭も身体も使って学びを得られる設計で、参加者も前向きに取り組んでいたかと思います。一方的に話を聞くだけよりも、参加者自らの体感を通じて学びを得られるというのが工夫されていると感じました。
   

 

              インプロビゼーション(即興劇ワーク)の様子   インプロビゼーション(即興劇ワーク)の様子
▲インプロビゼーション(即興劇ワーク)の様子

─────その後、実際に研修の学びを活かすことができたというようなエピソードなどはありますか。

田代様:ある2年目社員は、配属先の職場環境に対してモチベーションが下がっていて、「今の職場では波風立てず、無難にこの場をやり過ごせばいいや」と考えていたそうです。しかし、フォワード(現:バイウィル)さんの研修を受け終わった後に話をしてみると「今自分ができることを頑張ってみる」と話していました。研修によって、受講者の考え方が変わったということを感じられた瞬間でした。

齊藤様:研修後に一人一人と面談も行っているのですが、抱えていたことを、ただの不満ではなく、「こういう風に対処していきたい」というように前向きな形で話してくれるようになったということもありました。

研修3か月後のフォローメールにて、学びを最大化

─────研修後のフォローメールについてもお聞かせ頂けますでしょうか。

※フォローメール:研修効果定着のため、研修後一定期間の後、内容についてリマインドを図るメールを配信している

齊藤様:どんな研修であったとしても、時間が経つとその内容を忘れてしまい、なかなか定着しないという課題は存在すると思います。その点、フォワード(現:バイウィル)さんの研修では、3か月という時間が経ったタイミングで、メールで研修のポイントを送って頂くことができました。それによって、改めて内容を思い出し、意識や行動に結び付けることができたのではないかと思います。また、アンケートという形をとることによって、同じ立場の受講者がどのように研修内容を実践に活かしているか、反対に何が障壁になっているかなど、情報収集~共有の手段として機能していた部分もあったかと思います。

田代様:人財開発部と若手は日頃からコミュニケーションが取れていて、若手が相談に来てくれるようなことも少なくないのですが、今回のフォローメールによって、私たちが気付いていない“現場の生の声”を聞きだすことができたのは非常に良かったです。

─────最後に、今後の課題などがあればお聞かせください。

新井様:5年目までの研修で「強い個」を作るということで年次研修を進めていますが、若手だけでなく、それを受け入れるマネジャー・リーダー層にも同じ考え方を浸透させて、組織全体として成長していきたいと考えています。個人としては勿論、組織全体としてどんな方向性に進んでいきたいのかを明確にし、一人一人がそのような議論をできるようにしていきたいと考えています。

─────本日はありがとうございました。

 

(掲載されている所属、役職およびインタビュー内容などは取材当時のものです)

 

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