このブログでは、株式会社TBM様が行うサステナビリティの取り組みを全3回に渡ってお届けします。PART1では、TBM社がサービスとして提供する「MaaR for business」についてご紹介しました。

▼前回の記事はこちら
サステナビリティの自分ゴト化に繋げる第一歩としておススメ!資源循環を体験できる「MaaR for business」とは?

TBM社のサステナビリティの社内浸透に注目!

PART2と PART3では、TBM社が行うサステナビリティの社内浸透に注目します。TBM社では、社員が普段から行うべきサステナビリティの行動指針が定められていたり、業務とサステナビリティを接続するための研究会が定期的に開かれていたりと、サステナビリティに対する社員の自分ゴト化が進む仕組みが構築されています。

その環境や風土はどのようにして創り上げられたのか・・・。
今回は、PART1でもお話を伺った五十嵐様と、TBM社のサステナビリティ社内浸透を統括されているサステナビリティ部 部長 羽鳥徳郎様に伺います!

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資源循環イノベーション部 五十嵐一樹 様(左)/ サステナビリティ部 部長 羽鳥徳郎 様(右)

日常からサステナビリティを実践する指針になる「TBM Sustainable Style」とは?

─────羽鳥様が所属するサステナビリティ部では、日頃社内メンバーに向けてどのようなサステナビリティの浸透活動を行っているのでしょうか?

羽鳥様:私たちサステナビリティ部は、会社の全メンバーに対してサステナビリティの価値観が自然と馴染んでいる状態を作り出せるよう日々活動を行っています。

社内浸透に関しては、日常生活と業務それぞれの角度からアプローチをしています。日常で意識するべきことは「TBM Sustainable Style」という行動指針のようなものに。業務との接続については「サステナビリティ研究会」を定期的に開催して、知識のインプットと業務に繋げるためのアウトプットの場を創っています。

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サステナビリティ部 部長 羽鳥徳郎 様

─────日常生活と業務それぞれからサステナビリティを捉える機会を創っているのですね。まず日常面ということでお話があった「TBM Sustainable Style」について伺います。こちらはどんな内容になっているのでしょうか?

羽鳥様:「TBM Sustainable Style」は、TBMメンバーが日々の生活の中で実践すべき行動を記したものです。「Eco」「D&I」「Wellness」それぞれのテーマに対して、日常生活で実践できる具体的なアクションを設けています。

この「TBM Sustainable Style」は日頃から全メンバーに心掛けてもらうものですし、トップダウンではなく現場メンバーのアイデアを取り入れて創っている非常に大切な存在であることから、「TBM Compass」という企業理念体系の中に位置づけています。

「TBM Compass」についてはこちら
https://tb-m.com/data/pdf/TBM_Compass.pdf

 

「TBM Sustainable Style」一覧(提供:株式会社TBM)

TBM_Compass_Eco-1

Eco編

TBM_Compass_D&I-1
D&I編
TBM_Compass_Wellness-1

Wellness編

人それぞれ価値観は違うからこそ、具体的なアクションで会社としての認識を揃える

─────「TBM Sustainable Style」を創ったきっかけは何だったのでしょうか?

羽鳥様:そうですね。創業して間もない頃は特に、とにかく事業に集中していたこともあり、暮らしの中で環境への配慮の実践度にメンバー間で大きな差があるのではないかと気が付いたことがきっかけです。

そこから皆で同じ方向を向いて、サステナブルな日々の振る舞いを実践していこうという動きが生まれ、現在掲げている「TBM Sustainable Style」のうち、「Eco編」が誕生しました。

─────具体的なアクションを掲げることの意義やこだわっていることはありますか?

羽鳥様はい。とにかく具体的であることが大切だと考えています。例えば「D&I編」では、「初対面の人には「●●さん」と呼ぶか、本人にどう呼ばれたいか聞く」というのを掲げています。D&Iを意識したいと考えていても、そもそも知らなければ行動できないように、みんなのベースラインを揃えることには大きな意義があると思っています。

人は育ってきた環境や経験によって、価値観も知識量もバラバラです。当社も成長につれてメンバーが増えているので、多様な人が集まるからこそ、認識や基準を揃えることを大切にしていますし、時代に合わせてアップデートするようにしています。

一度創って終わりじゃない。時代の変化にあわせてアップデートし続ける「TBM Sustainable Style」

─────アップデートという話がありましたが、どのくらいの頻度で行っているのでしょうか?

羽鳥様:サステナビリティは非常に広い概念ですし、求められる行動も日々変化するので毎年見直すようにしています。

一番初めに創った「Eco編」も内容や表現を時代に合わせて書き換えていますし、「ダイバーシティ&インクルージョンも理念としては賛成だが、何をしたら良いか分からない」という声を受けて「D&I編」が生まれました。直近では新卒メンバーから「Wellness編」の提案が寄せられ、現在は3つのテーマになっています。
様々な声を寄せてもらえるのでどんどん取り入れていきたいですし、皆でアップデートし続けるようにしたいと考えています。

─────現場から「もっとこうしていきたい」という声が挙がってくるのは素晴らしいですね。日頃どのようにして浸透をされているのでしょうか?

羽鳥様:特別なことをしているわけではないと思うのですが、新入社員や中途メンバーには、入社時研修の場で伝えるようにしています。あとは環境デーや国際女性デーといった、世の中でもサステナビリティ意識が高まる日には意識的に周知するように心がけています。
それ以外は、日頃のコミュニケーションで自然と広がっている感じです。

サステナビリティ革命を実現する「TBM Sustainable Style」

─────五十嵐様はお仕事をされる中で、「TBM Sustainable Style」をはじめとしたサステナビリティの社内浸透についてどのように受け止めていらっしゃいますか?

五十嵐様:ここに転職した入社時の研修で伝えてもらったのはもちろんなのですが、日頃から「これ紙じゃなくても良いよね?」みたいなちょっとした声がけがあちこちで行われていることによって、自然と浸透しているという印象が強いと感じています。

また、新しく入ったメンバーからも気づいたことはどんどん発信できる雰囲気もあります。例えば、自分が入社したときオフィスのゴミを見て「意外と燃えるゴミが混ざっている。もっと分別できるのではないか」と思いました。そこで「MaaR for business」を活用した資源回収とゴミの分別を発信し続けていたら、だんだんと周りも意識を高めてくれて回収の精度も上がりました。

実感として、サステナビリティを事業にしている企業ですら、やれていないことはあるし、意識しないとできなくなってしまうことも多いと感じます。だからこそ、定期的に言い続けることが必要ですし、発信し続けることで周りもちゃんと応えてくれると思います。

─────社歴や年齢に関係なく、気が付いたことを対等に言い合える雰囲気があるんですね。

五十嵐様:そうですね。やらないと「カッコ悪い」と感じるというか、サステナビリティ革命を実現すると言っているのに、自分たちが行動できていないと「ダサいな」と思ってしまう感覚です。だから気がついたときにはどんな立場の人でも声を挙げるし、伝え合う。そんな文化があるかなと思います。

フォワード(現:バイウィル):なるほど。本当に素晴らしいですね。我々は、まさに今おっしゃったような言葉にわざわざ出さなくても、認識や感覚・前提が揃っている状態のことを「カルチャー」と呼んでいるのですが、TBM様のカルチャーを感じられたような気がします。

羽鳥様:まさにインナーブランディングの話に関わりますよね。サステナビリティ革命とあれだけ言っているからこそ、「自分たちがやらなくては」という意識を抱えながら行動していると思います。

フォワード(現:バイウィル):従業員の皆様が「サステナビリティ革命を実現する」という大きなビジョンに向かって意識高く行動していることが、TBM様ならではのカルチャーになっているのだと感じました。

また、そうしたカルチャーの土台になるのは、一人ひとり異なる価値観や知識を揃える役割を果たす「TBM Sustainable Style」の存在であり、TBMのサステナビリティ社内浸透において、欠かせない存在であることもわかりました。

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次回は、サステナビリティと業務との接続を試みる「サステナビリティ研究会」について伺います!

【株式会社TBM】
「進みたい未来へ、橋を架ける」をミッションに掲げ、何百年も挑戦し続ける時代の架け橋となる会社として「サステナビリティ革命」の実現を目指し、環境配慮型の素材開発および製品販売、資源循環を促進する事業などを国内外で展開する。

公式HP:https://tb-m.com/      
本社住所:東京都千代田区有楽町1-2-2 東宝日比谷ビル15F