今回で3回目の開催となった、サステナビリティ担当の方々による交流会「Sustainability Meetup」

・推進部署が新設されたばかりで、まず何から始めたら良いかわからない
・様々な部署を巻き込む必要があるのに、役割や権限があいまい
・今までになかったテーマであるため、周りに相談できる人がいない

上記のようなお悩みを抱える担当者の方々が、交流を通して、ヒントを得る機会を提供できないかという思いでスタートした、「Sustainability Meetup」。各企業の担当者同士が、自社で取り組んでいるサステナビリティ施策について情報交換をし合ったり、取り組みを通して感じることや、思いを率直に伝え合ったりと、コミュニケーションをはかる場となっています。

この記事では、9/13(火)に開催した、「Sustainability Meetup」Vol.3の模様をお伝えします!

今回のテーマは”社外発信" 顧客や消費者に向けた情報発信について交流

第2回までは、"社内浸透"「一般社員・メンバー層の意識醸成・自分ごと化」というテーマで、情報交換を行いましたが、今回は内容を変更し「サステナビリティの取り組みをどう社外に発信していくか?」をテーマにしました。

※ご参加企業抜粋(掲載に許諾をいただいた企業様のみを紹介しています。敬称略)

既にサステナビリティの取り組みを進めている企業様や、これから本格的に検討に入る段階という企業様など、今回は11社11名の方にご参加いただき、Zoomを使ったオンラインで進めて参りました。ご参加くださった担当者の皆様、本当にありがとうございました!

 

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「サステナビリティ・ブランディング」と「社外発信」の考え方

「サステナビリティ・ブランディングについて」

毎回、Sustainability Meetupのはじめにお伝えしているのは、弊社が大切にしている「サステナビリティ・ブランディング」の考え方についてです。サステナビリティは「社会・環境」だけではなく、「事業としての持続可能性」「社員・従業員としての持続可能性」と、3つのサステナビリティがあります。この3つの視点全てで、持続可能性を高めていくことが「サステナビリティ・ブランディング」です。

そして、下記の図のように、社会・環境と事業(ビジネス)を切り離して考えるのではなく、両者を合わせて考えること=「社会課題解決型ビジネスへの転換」を図るという考え方や、その考え方に対する社員・従業員の理解・共感を醸成し、エンゲージメントを高めていくことの重要性をお伝え致しました。

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「社外発信について」

施策を外に発信していく際の手段について、メディアの種類や特性をふまえ、様々な事例を交えてお伝えしました。PESOメディアと呼ばれているものですが、大きく分けて「お金を出してTVや新聞、ウェブなどに広告を掲載するPaid media」「配信したリリースなどの内容が、ニュースなどに取り上げられるEarned media」「口コミサイトやTwitterなどのSNSで広がっていくShared media」 最後に、「自社メディアで情報を発信するOwned media」という4つのタイプに分けられます。4つの特性を把握したうえで、サステナビリティの取り組みを発信していく必要があるとお伝えしました。

b220913_3また、この4つのメディアは完全に分離しているわけではありません。例えば、駅に出した広告(Paid media)が多くの方の心をつかみ、SNSで拡散された結果(Shared media)、その注目の高さがニュースとして取り上げられる(Earned media)。といったように、相互に影響し合っているのです。そのため、こうしたメディアの特性を理解しながら、自社のサステナビリティの取り組みを効果的に表現したコンテンツを作っていくことが求められるとお伝えしました。

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お悩みや、実際の取り組みを通して感じる課題を率直に語り合う"交流タイム"

「社外発信の手段」と、様々な企業の取り組み例をご紹介したあとは、その内容をふまえた参加者の皆様による交流タイムです。約1時間にわたって、下記のテーマを中心に、取り組みを通して感じていることや、お悩みなどを率直に共有し合っていただきました。

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▼ディスカッションの中で挙がった各社のお悩みや課題感

  • 今あるサステナビリティサイトは、一般の方に対して固く感じる内容なのでもっと伝わりやすい内容にしたい
  • 検討している施策で、広告を出した場合、どの程度効果があるか予測しにくいため費用がかけにくい
  • どこまでの内容であれば、リリースを出しても良いことなのか、程度感がつかめない
  • 専用SNSをつくって発信を行っていきたいが、継続的にコンテンツを配信できるか心配
  • サステナビリティ方針や推進室ができたのが最近なため、様々なことが手探り状態

ディスカッションの雰囲気は、とても和やかで、スムーズなコミュニケーションが進められていました。参加者の皆様が、今抱えている悩みや課題感について率直に伝え合ってくださったおかげです。また、社員の自分ごと化といった「社内浸透」に対する課題感を上げている方も多く、社外発信をしっかりと行っていくためにも、経営層や、一般社員といった「社内での理解・共感」を同時に進めていくことの必要性を感じました。

「同じことで悩みを抱えているとわかりホットした」「できることから発信を始めていきたい」次の一歩を踏み出すきっかけに!

「うちでは、○○なことを始めたばかりで、だいぶ遅れている…」」「○○なことをやってみたけど、あまり盛り上がっていない…」ご自身ではそう感じることも、同じ立場の方同士で交流をすることで、「実は新しい施策に繋げられる!」「このままのやり方で間違っていない」といったポジティブな気持ちになったという参加者もいらっしゃいます!

最後は、各グループで「最も参考になった!」というお話をピックアップしたベスト事例の共有を行い、今回で3度目の開催となったSustainability Meetupを終了しました。

終了後のアンケートなどでいただいた感想

  • 他者の取り組みや悩みを共有でき、自分だけの悩みではないことがわかったことでホッとした
  • noteなど、知らなかった社外発信のツールがあったので、早速活用してみたい
  • 大枠の考え方や成功事例がわかり、自社でも活かせることをがあったので、進めていきたい
  • 終了後に同じグループだったメンバーの連絡先を共有してもらえるのはその後の繋がりになり、ありがたい。
  • 大企業から中小企業まで、様々な規模の担当者が参加されていたおかげで、自社として取り組むことが見えた

前例がない取り組みだからこそ、企業の担当者様も思考錯誤されながらサステナビリティの推進を行っています。だからこそ、このような交流の機会を少しでも皆様のお役に立つ場にしていきたいと考えています。

弊社の公式noteではサステナビリティ・ブランディングにまつわる記事を随時更新しています。こちらの情報もご覧いただけますと幸いです。