このブログでは、2/21(火)に開催した第1回ブランド担当者の交流会「Branding Meetup」の模様をお伝えします。

Branding Meetup 第1回のテーマは「ブランドKPIマネジメント」

ブランディングの効果は非常に大きいものである一方、「ブランド」自体が非常に曖昧な概念であり、汎用的なセオリーもないだけに多くのご担当者様から沢山のお悩みを伺います。

そこで、日頃抱えるお悩みや課題感、他社の担当者はどのように業務を進めているかなどをざっくばらんに情報交換し合える機会を通して、少しでもお悩みを解消するヒントを見つけていただきたいと考え、Branding Meetup(オンライン)を開催する運びとなりました!

1回の今回は、事前にブランド関連部署の方々に実施したアンケートで最も関心の高かった「ブランディングに関するKPIマネジメント」をテーマと致しました。

化粧品や電気・家電、メディア、IT業界などBtoBからBtoCまで多様な業界の方々、6社6名の方にご参加いただきました。

ブランドKPIを定める上でカギとなる「ブランドロードマップ」について

より活発な交流をしていただけるよう、まずは弊社からブランドKPIを定めるうえで必須となる「ブランドロートマップ」の考え方についてお伝えしました。

「ブランディングが上手く行っているのかわからない「そもそもブランディングのゴールは?」「それに向けて各部署がどんなアクションを行うべき?」など、よく起こりがちなお悩みを解決するのがブランドロードマップです。ロードマップを策定し、経営層と現場で同じ認識を持ってブランディングを推進していくことが大切だということをお伝えしました。 

230221 ブランドロードマップに組み込むべき3つの要素 

 

■ブランドロードマップについての詳細は、弊社資料をご覧ください。
→ブランドロードマップの資料をダウンロードする

日頃の悩みや課題について情報交換を行うディスカッションタイム!

交流時間は約60分、参加者6名の方に加え、フォワード(現:バイウィル)コンサルタントがファシリテーターとして加わりディスカッションを行いました。

【ブランド担当と言っても状況は様々】

まず、一口にブランド担当者と言っても会社が異なれば置かれる状況は違います。今回は下記のような立場の担当者様がいらっしゃいました。

  • 複数の会社が一つに統合され、全社で統一感のあるブランディングを推進するべくコーポレートのブランド担当を任された方
  • 今まで以上に会社をあげてブランディングを強化する方針の元、できたばかりのブランド部署で業務を行う方
  • 新規事業の開発担当だが、ブランドについての理解を深めたいと考えている方
  • 突然ブランディングチームのリーダーを任されることになったという方

本交流会へは、「他の企業の担当者がどんな考えを持って業務をしているかを知りたい」「他社の取り組みから学びたい」といった勉強の目的で参加いただく方が多い印象でした。

【日頃どんなKPIを設定しているかについてディスカッション】

一通り自己紹介を終えると、フリーのディスカッションタイムです。弊社執行役員の齋藤が進行をさせていただきましたが、皆様がお互いに知りたいことを率直に質問したり、伝え合ったりしてくださったおかげで、活発なディスカッションが行われました。その模様の一部をご紹介します。

最初の話題は今回のテーマである「ブランドKPI」についてです。

「どんな内容をKPI(指標)にしているか」という話では、

  • 顧客企業からどのように見られているかの調査を毎年行っていて、その中に注力すべき数値指標が複数ある
  • べスト〇〇や、〇〇アワードといった賞で「毎年受賞する」や「何位にはランクインする」という指標を持っている
  • 大規模イベントや展示会の出展対象の企業として毎年選ばれることを一つの指標にしている

などが具体的に伝えられ、これからKPIを設定していく段階という担当者様は、注目すべき観点や考え方を学ばれていました。

また認知度調査を導入しようと考えている方からは「調査内容を具体的にどう活用しているか?」という質問がありました。実施している担当者の中には、去年自社がどんなポジションにいるかを知るために調査を実施。その結果、目指したい像とのズレを確認できたことが良かったという経験談をお話いただきました。

【採用強化に向けたブランディングの話題も】

KPIの話題に加えて、採用向けのブランディングを強化したいと考えている方が多く「理想となる候補者に注目される企業になるにはどのような目標を設定し、施策を展開しているか」という話題にも関心が集まりました。

  • 自社のあるべき姿を検討し、人物像を創った。その人物像に合わせて従業員の服装や振る舞いにも反映させるようにした
  • 「就職したい企業ランキング〇位以内をキープする」という指標に向けて施策を練っている
  • 採用候補者に刺さりそうなビジネス雑誌などにどれだけ掲載されるかを指標にしている
  • 「柔軟に働ける」「年功序列ではなくどんな人でも活躍すれば評価される」といった、会社として推進したい方針を明確に打ち出している

上記の話題があがる一方で、こうした施策を検討・展開する過程では「人事領域への理解も伴わなければならず、ブランド担当の自分が人材紹介会社と直接話す場面も生まれている。どこまでキャッチアップすべきなのか境界線がないので難しい」という悩みも挙げられ、多くの方が共感の声を寄せていました。ブランディングはあらゆる部署の活動に関わるため、ブランド担当者にとって共通の悩みと言えそうです。

【その他挙げられた悩みや課題】

今回は「ブランディングにおけるKPI」がテーマでしたが、その他共感を呼んだ話題を一部お届けします。

  • 人それぞれがもつ「ブランド」のイメージはバラバラなことが多い。まずは目線合わせをすることで、話が進むようになる
  • 現場と経営層の温度差が生まれてしまう場面などではトップの一声が重要になる
  • ブランディングへの投資が売り上げにどう貢献するか明示することは難しいと感じる。経営層を説得できるようになりたい

同じ立場の方同士だからこそ刺激を得られる「Branding Meetup」

約1時間という短い時間ではありましたが、普段なかなか交流し合えることの少ないブランド担当者同士の情報交換を有意義に感じていただけたら幸いです。最後に参加者の皆様から寄せられた感想をご紹介します。

  • 経営層のブランドに対する認識を揃えることが必要だと良くわかった。参考になる話が聞けて良かった
  • 今進めていることが間違っていないことも分かった良かったし、採用やインナーブランディングに関しても新しい視点をもつことができた
  • 普段なかなか交流する機会のないBtoB向けの企業ブランディングについて触れられたことが新鮮であり勉強になった
  • 同じ立場の方同士だからこそ気持ちが共有でき、ほっとした
  • 他社との交流で、KGIやKPIをどう設定すべきかヒントを得られて良かった

ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。

弊社ではこれからもブランド担当者を繋ぐ「Branding Meetup」を定期的に開催していく予定です。

次回は今月17日(金)開催予定ですので「交流を通してヒントを得たい」「他社の考え方や取り組みを直接聞きたい」という方は、ぜひご参加ください。